休日のある日、サニーはソレイユと出かけるため彼女の家に来ていた。呼び鈴とともに出てきたソレイユはいつものピンクのワンピースの上からタオルケットをマントにして現れた。

「ルージュから聞いてやってみたの。」
ソレイユはそう言うが、サニーは暑くないか内心心配だった。

出発した二人は外を歩くが、この日は強風で二人のマントが大きく靡いていた。やがて二人は森を歩くと新緑の風景を満喫するが、強風で逆立ったマントが二人の頭に被さって視界が遮られることもしばしばあった。

やがて二人は森から海沿いに移動すると風はさらに強まり、二人のマントは大きくあおられることになった。しかも・・・

「キャアアアアアアアッ!!!!!!」
マントが逆立ったことでスカートもめくれ上がるようになり、二人はスカートを押さえながら歩いた。しかし頭に被さったマントをどかすたびにスカートがめくれ上がるのでその隙にパンツが見えてしまうことがあった。そんな時だった。

カシャッ

シャッターの音がした方に振り返ると一人の男がローアングルで写真を撮っていた。

「いま私たちの決定的瞬間撮ったでしょ!?」
サニーは男からカメラを強奪して写真を見るとそこにはスカートがめくれあがって見えたパンツがはっきりと映っていた。

「今すぐ逮捕するわよ!」
サニーは警察を呼ぶと到着するまで二人で取り押さえた。そして警察が駆けつけると二人は男の身柄を警察に引き渡したのだった。

やがて海沿いを離れると公園に着いた二人はベンチに座り一息ついた。するとソレイユはサニーに寄り掛かった。

(なんやかんやで普通の女の子ね。)
サニーはそんな彼女を抱き寄せたのだった。

その後公園を出た二人は街を歩くが、やはりというかタオルケットのマントはそこそこ目立っていた。しかし二人はそれもお構いなしに歩く。

そして二人はソレイユの家に着くとサニーは彼女を見送り、ソレイユは家の中に入ってゆく。彼女を見送ったサニーは家路についたのだった。

夜になりソレイユは眠るのだが、彼女はあることに気づいた。

(汗臭くなってる・・・)
そう、彼女はルージュの影響でタオルケットをマントにして外に出ていたので襟元に汗がしみ込んでいたのだ。

翌朝、フローラはタオルケットを洗濯したのだが、ソレイユのだけ汗臭くなってるのを不思議がるのを見てソレイユは何とも言えない気持ちになった。

(どうやら昨日のことはばれてないようね。)
昨日のことはばれてないようでひとまずホッとしたソレイユだった。

終わり

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